私たちボランティア部は、顧問の羽山先生と部員15名で活動しています。活動日には、山野病院の訪問、佐原駅周辺の清掃、特別養護老人ホーム東総あやめ苑へ食事介助や施設内の掃除に行っています。また、プルタブや使用済みのテレカを回収して換金し、ボランティア基金の積み立ても行っています。これから、部の活動内容簡単に紹介します。
佐原駅周辺の掃除
毎週水曜日は、部員の半数が佐原駅周辺の掃除を行います。駅の周辺には空き缶や煙草の吸い殻や、お菓子の袋などの様々な種類のゴミが捨ててあります。しかし私たちはそのようなゴミを捨てる無責任な人への気持ちは一切感じず、歩行者の人々が心地よく道を歩

けるように、また自分たちの通学路を綺麗にしたいという一心でゴミを拾います。毎週ゴミが多いということは複雑な気持ちですが、ゴミ袋に増えていくゴミに比例して綺麗な道路がよみがえるのを見ると、とても嬉しくなります。また、掃除しているとき一般の人から
「ご苦労様です。」と声をかけてもらうことがしばしばあります。そんな時
「やっていてよかったなぁ」という温かい気持ちになれます。
山野病院への訪問

同じく
毎週水曜日部員の半数が学校の近くにある山野病院を訪ねています。お年寄りの患者さんが多い山野病院では、リハビリの手伝いなどを行います。リハビリといっても遊びを通して楽しく活動しています。例えば、円になって座っている患者さんの間に入り、ボールを投げて返してもらいキャッチボールを繰り返します。中にはとても強い力でボールを返してくれたり、笑顔でボールを返してくれる方が居て、とてもやり甲斐を感じます。また、入院している患者さんの部屋を訪ねて、何気ない会話をするのも、楽しいことです。患者さんが最後に、
「来てくれてどうも有り難う」と微笑んで声をかけてくださると、それだけで胸がいっぱいになり、ボランティアを通してはぐくまれる交流の大切さを実感します。
特別養護老人ホーム東総あやめ苑
毎週金曜日は、
「特別老人ホーム東総あやめ苑」に行き、主に施設内の掃除をさせていただいてます。掃除は老人の方々が入所しているベットの周辺を中心に、ほうきで部屋の隅々の床と廊下を掃き、最後にゴミを集めて捨てます。掃き終わったらモップを掛けてゴミのない清潔な床にします。全三階の施設内のうち老人が入所している一階と二階を清掃しており、階段の清掃も行っています。次にベット、棚、窓を丁寧に拭き、車椅子を拭いたりもしています。清掃しているときに、おじいさんやおばあさんに声を掛けると体を起こして
「ご苦労様です。私たちには何もできないけど、お姉ちゃん達が掃除してくれると、お部屋が綺麗になるわ。」など、感謝の言葉を私たちに掛けてくれます。老人の方々の真っ直ぐな優しい気持ちが感じられて、嬉しくて涙が出そうになります。食事介助などもさせていただいて学ぶことがたくさんあります。例えば、あまり自分の意志を上手く伝えられないおばあさんがいて、食事を持っていき
「お食事いただきますか?」と聞くと一生懸命に首を縦に振って、食事を渡すと残さずに全部食べてくださいました。時折
「おいしい。」と微笑んでくれると、心の底から嬉しく思います。そのような時に学ぶことは、どんなに弱くて言葉を上手く伝えられない人でも、
人の思いに表情で何かを返してくれ、自分の意思表示も行うし、感謝の気持ちを伝えてくれるということです。一人一人の人間性の素晴ら

しさが理解でき、学校生活では学べない多くの大切な事が体験し、自分の視野も広がります。また、ヘルパーさんはものを噛む力の弱いおじいさんに食事を与えるときに、スプーンでスイカを潰して、果実だけでも良いからおじいさんが栄養を摂取できるように工夫しました。それは例え仕事でも人を思い、敬うことが出来ないと務まらない事だと思います。ヘルパーさんの優しさに感心すると同時に自分の中にもそれを取り入れていこうと思わされます。
私たちはボランティアが好きでやっていることで、それはやらせていただいているということと全く等しいことなので、それ以上にたくさんの人たちが「ご苦労様」や「ありがとう」と温かい言葉を掛けていただくと、本当に嬉しさで心がいっぱいになり言葉が詰まるほどに感傷的な気持ちになります。私たちは今まで「ボランティア」は「無償の愛」と訳されるアガペーだと思っていましたが、今では、無償だけれど一方的に与える愛ではなく、互いが気持ちの良い心でいられる相対的な愛だと思っています。部活の経験を重ねる都度に私たちは一つ一つたくさんの素晴らしいことを学んでいます。これからもたくさんの経験をして自分にプラスになるような良い活動を行っていきたいと思います。
アフガニスタンへの衣類支援
私たちがアフガニスタンへの衣類支援を始めるきっかけとなったのは、一つの新聞記事でした。その記事によると、現地の気温が零下になるという過酷な環境にもかかわらず、満足なテントもなく、食料や衣類などの生活用品も手に入らない人達がたくさんいるということが書かれていました。そんな人達に対して「少しでも力になりたい」「手助けをしたい」と思い、衣類の支援を始めました。
さっそく衣類支援を呼びかけるプリントを作成し、全校生徒に配布。各教室に、持ってきた衣類を入れる箱を設置しました。最初は、どのくらい集まるか心配でしたが、予想以上に大量の衣類が集まり、早速放課後に衣類の整理にとりかかりました。
まず、集まった衣類を一枚ずつ丁寧にたたみ、透明な袋に一つずつ入れていくのですが、アフガニスタンの人が信仰するイスラム教では偶像崇拝が禁止されている為、動物・人物柄などがついているものは寄付して下さった方にお返ししました。整理・袋詰めの作業は大変時間がかかりましたが、途中手伝ってくれる人も現れ、大変楽しく作業を行うことができました。次に袋詰めした衣類を種類別に分類し、その数を確認し、それをダンボールに入れ、隙間には、石鹸、タオルなどを詰めました。また、防水に備えダンボールをビニールで包み、ヒモで梱包しました。
作業完了してみると、大きなダンボールが17箱にもなり、セーター・コートなどの防寒衣類、石鹸・タオルなどの生活必需品を含め総数549点もの品物が全校生徒、先生方からご協力を頂きとても感謝しています。この支援で送った衣類を寒さに苦しむアフガニスタンの人達に届き、少しでも生きる支えになることを強く願っています。そして、これからもこのような国際的な支援活動に協力していきたいと思っています。
福祉ガイドマップ作り
福祉マップ作りのきっかけとなったのは、佐原市福祉協議会主催のボランティアスクールに参加したことです。「誰もが自由に安心して生活できる街」を目指すための第一歩として、障害者の方が利用するための町の案内ガイドを作成することになりました。
福祉ガイドマップとは、障害を持った人が街に出かける際に、行きたい場所に段差はないか、スロープや手すりや障害者用トイレや駐車スペースなどの設備があるかなど、どのくらいバリアフリーになっているか一目でわかるように各設備を調査し、まとめたものです。
私たちがよく利用する公共施設、駅、スーパーマーケット、デパート、レストラン、銀行などの建物で、実際に障害を持つ方々に協力してもらい、エレベーター、段差の有無やトイレ、駐車場の使いやすさなどを調査しました。すると、今まで私たちが何気なく通っていた道に数pの段差があるだけでも障害者にとっては不便なことであるということや、障害者用トイレが少ないなどの新たな発見がありました。比較的新しい建物や大型スーパー、市役所では設備が整っていましたが、古い建物や駅といった公共の施設でも、まだまだバリアフリー化が進んでいないところもありました。
さらに、この調査を進めていくにつれて、障害を持つ人にとって困難なところは、ほかの人々にとっても困難であることに気づきました。例えば、ベビーカーにとって段差は車椅子と同じことが言えますし、妊婦にとっては、車椅子利用者と同様に、和式トイレは使いづらいのです。
これらの活動を行い、学んだことは、心豊かな街を構成するには、設備や制度だけでなく、人々の心、意識も含まれ、両方併せて誰もが暮らしやすい状況といえることだと思い

ます。
はじめは、私たち3年も小・中学校とこのような体験は一度もなく初めてだったので、老人ホームで掃除しているときにおばあさんに声をかけられてもどのように返して良いのかわからずに戸惑っていたこともありましたが、部活の先輩方からいろいろなことを教わり、今ではその先輩方と同じくらいに成長し後輩にも教えられるようになりました。たくさんの地域の方々とも、ふれあう機会が多くなり、病院訪問や掃除の時などに、声をかけて下さる方も増え、毎日の活動がとても楽しく、充実しています。
これからも今の気持ちを忘れず、この部活を続けていきます。